タクシー運転手らがTLCを提訴 ウーバーを規制すべきと主張

 イエローキャブ営業許可証(メダリオン)所有者および運転手が3月31日、急成長するアプリを使ったタクシー配車システム「ウーバー(Uber)」を規制すべきだとして、タクシー・リムジン委員会(TLC)を相手取り、ニューヨーク州裁判所に提訴した。
 訴状によると原告は、利用者がスマートフォンのアプリを使ってウーバーのタクシーを呼びだす「イーヘイリング(e-hailing)」を禁止するよう求めている。ウーバーもタクシーも同じエリアで営業しているが、タクシーを運転するにはメダリオンが必要で、運賃はメーター通りと規定されている。一方で、ウーバーにはこのような規定はない。
 原告はさらに、ウーバーが配車係を置かず無許可であり不正確なGPSシステムを使って配車を行っていることは、カーサービスの規定に違反しているとし、これを黙認しているTLCを非難した。
 原告の代理人弁護士エリック・ヘッカー氏は、「ウーバーが市で行っている営業は、根本的に違法だ。市は法を執行し、ウーバーがイエローキャブ営業許可証(メダリオン)所有者および運転手と不公平に張り合うことをやめさせるべきだ」と主張している。原告は、ウーバーの競合相手でウーバーよりも規模が小さい「リフト(Lyft)」については非難をしていない。