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共同通信
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ソ連が米国からの防衛を名目に中距離核ミサイルをキューバに搬入し、世界が核戦争の瀬戸際に立ったキューバ危機から22日で60年を迎えた。キューバの元外交官らは、核の恐怖よりも米国からの侵攻の脅威が大きかったと当時を振り返った。ロシアのウクライナ侵攻で核戦争の危機が再燃する今、状況は「より悪くなっている」と語った。
元外交官フアン・サンチェス氏(75)は1962年当時、学生だった。同10月22日、ケネディ米大統領(当時)がソ連がキューバにミサイル基地を建設中と発表すると、キューバのフィデル・カストロ首相は国民を動員、サンチェス氏は兵士として山間部に配置された。