市のIDカード申請者数 2カ月半で10万人超

 ニューヨーク市のビル・デ・ブラシオ市長は2日、米国在留資格の有無を問わず誰でも取得できる、市発行の身分証明書「IDNYCカード」の申し込み受け付け開始から2カ月半の間に、10万人以上が申請を済ませたと発表した。 
 1月の申し込み受け付け開始以来、10万5053人が申請書類を提出し、8万3285人にカードが発行された。現在、35万人以上が申請受け付け待ち状態にあるという。市は、申請受け付け定員数を3倍に増やし、待ち時間削減のため、サウスブロンクスやコニーアイランドにも受け付け所を開設する計画であるという。
 申請者がもっとも多い受け付け所の1つであるセントラルブルックリンの公立図書館では、予約が8月までいっぱいで定員オーバーのため、既に受け付けを締め切った。申請者数がもっとも多かったのはクイーンズ区の3万4616人で、次いでブルックリン区の3万805人。これまでに18歳未満の申請者に発行されたカードの数は、1401枚だった。
 なお、他人の氏名を使ってカードの申請を行った場合、申請者と名義人本人の両方がカードの申請資格を失う。他人名義での申請が発覚した場合、名前を使われた本人に連絡が行くことになっている。同カードの導入により、不法滞在者でも銀行口座開設やアパートの賃貸契約など、写真付きIDが求められる手続きを行うことができるようになった。

写真キャプ、IDNYCの公式サイトより