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共同通信
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兵庫県と神戸市は26日、同市北区の山間部にある違法な盛り土が道路や人家に到達する可能性があるとして、土砂流出を予防する工事の行政代執行を始めた。2021年7月の静岡県熱海市の土石流被害を受けて実施した盛り土総点検で危険性が判明した。
兵庫県によると、盛り土は工事現場などの残土約17万立方mが持ち込まれたものとみられ、近隣住民の通報で05年に発覚。県や神戸市は砂防指定地管理条例や宅地造成等規制法が求める許可を得ておらず違法として、盛り土を行った男性(65)に流出予防を促す措置命令を出したが、応じなかったため代執行を決めた。約5千万円の費用は男性に請求する。