旧陸軍兵舎、最後の一般公開へ

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共同通信
東邦大習志野キャンパスに残る兵舎=20日、千葉県船橋市

 千葉県船橋、習志野両市に位置する東邦大習志野キャンパスで、1899年に編成された日本初の騎兵旅団が使用した兵舎が、11月下旬に解体される。老朽化とキャンパス整備の一環。大学は10月30日、11月5日に最後の一般公開を行う。

 1900年建設で、日露戦争などに派遣された第1騎兵旅団の騎兵第13、第14連隊が使用したとされる。木造平屋建てで、鋳鉄製の換気口は旧陸軍を示す五芒星がかたどられている。

 大学の武道場として使っていたが、東邦大付属東邦中・高の考古学研究会などの調査で、2013年に兵舎だと判明した。大学構内に整備予定の道路上にあるため、解体が決まった。

兵舎の換気口にかたどられた五芒星=20日、千葉県船橋市