10月の東京物価、3.4%上昇

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共同通信

 総務省が28日発表した10月の東京都区部の消費者物価指数(中旬速報値、生鮮食品を除く、2020年=100)は、前年同月比3.4%上昇の103.2だった。消費税の影響を除くと、伸び率は同じ3.4%だった1982年6月以来、40年4カ月ぶりの大きさとなる。原材料価格の上昇や為替相場の円安を受けて食料品などの値上げが一段と広がっており、指数を押し上げた。

 東京都区部の指数は全国の先行指標として注目される。昨年10月に0.1%だった上昇率は今年6月に2.1%、9月に2.8%と急拡大。賃金の上昇が伴わなければ家計の負担感が強まり、消費の落ち込みにつながりかねない。