政府、米巡航ミサイル購入を検討

Published by
共同通信
米軍の巡航ミサイル「トマホーク」(ロイター=共同)

 政府が、米国製で目標を精密に攻撃できる巡航ミサイル「トマホーク」の購入を検討していることが分かった。岸田政権が検討する敵基地攻撃能力(反撃能力)保有を巡り、政府が開発中の国産ミサイルの運用開始は2026年度となる見通しで、実戦での性能が証明されている米国製の導入による早期の抑止力確保案が浮上した。複数の政府関係者が28日、明らかにした。

 政府は北朝鮮が弾道ミサイル発射を繰り返した17年にも巡航ミサイルの将来的な導入を検討。トマホーク導入を想定し、協議を行っている。防衛省幹部は「検討対象に浮上しているのは確かだが、米側が売却するかどうか次第だ」と強調した。