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共同通信
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【ミュンスター(ドイツ)共同】タンザニアのキリマンジャロ国立公園や米国のヨセミテ国立公園などの世界遺産にある多くの氷河が、2050年までに消滅すると予測する報告書を、国連教育科学文化機関(本部パリ、ユネスコ)が3日発表した。氷河を含む世界遺産は50あり、そのうち3分の1に当たる十数カ所で消滅するとしている。
一方、世界の気温上昇を産業革命前と比べて1.5度に抑えれば、残り3分の2の氷河はまだ保護できるという。
ユネスコのアズレ事務局長は「行動を求める報告書だ。二酸化炭素排出量の迅速な削減のみが氷河とそこにすむ生物の多様性の保護を可能にする」としている。