NY市、電動スクールバス導入へ
クリーンエネルギー利用、51台を購入
ニューヨーク市のアダムズ市長は1日、市と契約するバス会社が、約1850万ドルの連邦資金を生かし、電動スクールバス51台を新たに購入することを明らかにした。市が進める気候変動対策の一環。各メディアが報じた。
アダムズ氏は、ガソリンや軽油で走行する現行のスクールバスが放出する二酸化炭素を一掃するのに役立つとの認識を表明。クリーンエネルギーを利用した新しいバスを投入することは「未来への大きな一歩だ」と強調した。
関係者によれば、米国内で使われているスクールバスのほとんどは、軽油を燃料とするエンジンを搭載したディーゼル車。軽油は空気を汚染するだけでなく、児童・生徒やバス運転手らの健康を危険にさらされる。ディーゼル車から出る煙は、ぜんそくとの関連も指摘されており、とりわけ有色人種社会で深刻な問題になっているという。
市は先週、40億ドルをかけ、市内の全新設校を電化することに加え、既存の100校の暖房をオール電化に転換する新たな計画を発表したばかり。また、ロウアーマンハッタンに洪水を防ぐための壁の建設に着手するなど、地球環境問題に精力的に取り組んでいる。アダムズ氏は、市内全域に多大な被害をもたらしたハリケーン「サンディ」から10年となることを踏まえ「子ども達や未来を守るために、大きな変化を起こさなければならない」としている。
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