学生ローンの滞納者増加 約15%が90日以上未払い

 ニューヨーク連邦準備銀行(FRBNY)が10日に発表したデータによると、ニューヨーク市で学生ローンの滞納が目立っているという。
 昨年10月〜12月までの記録によると学生ローンの滞納者数は、住宅や自動車ローン、クレジットカードの滞納者数より多く、その14.7%の返済が90日以上遅れていた。住宅ローンでは5.6%、クレジットカードでは9.8%が滞納されている。学生ローンの滞納はブロンクス区でもっとも多く、19%の支払いが遅れていた。
 学生ローンの金利は年々低くなっており、その利用者の数も増加を続け、2003年〜04年の学期には27%だった連邦ローン利用者数が、13年〜14年には34%に増加している。利用者の増加と共に滞納数も増加を続け、10年には学生ローン滞納件数がクレジットカードローン滞納件数を抜いた。学生ローンは他のローンと違い、借りるのは容易だが滞納すると破産宣告をしても記録が残るという。
 FRBNYの上級副社長アンディー・ホーワウト氏は、「ローンの滞納は債務者のクレジットヒストリーに7年間残り、住宅や自動車ローン、クレジットカードなど他のローンを利用する際に影響する」としている。

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