イケア、ベジボールの販売開始 ベジタリアン人口増加に対応

 スウェーデン発の大手家具小売業であるイケア(IKEA)は9日より、店舗併設のカフェで野菜だけが材料の「ベジボール」を新たにメニューに加えた。
 ベジボールは、グルテンや大豆、乳製品、遺伝子組み換え食品を使用せず、動物由来成分不使用のビーガン向けメニューで、材料はグリーンピース、ニンジン、ヒヨコ豆、ピーマン、コーン、ケール、豆のデンプン、調味料、玉ねぎ、キャノーラ油だという。
 イケアの食品開発部のアニカ・ペターソン氏はべジボールについて「ベジタリアンの顧客のためのメニューを加えたかった」とし「ミートボールと同様に多くの人に親しんでもらえ、動物由来成分を含まないメニューを考えた末にべジボールができた」とニュースサイトのゴッサミストに答えている。
 同社カフェの名物メニューであるミートボールは、1年間で10億個を売り上げており、昨年度の売上高は15億ドルに上る。ベジボールは10個4.49ドルで販売され、ミートボールより100キロカロリー低い。なおベジボールに加え、今月27日からはチキンミートボールの販売も開始すると発表している。
 菜食主義者向け市場は、世界中で拡大の傾向を見せており、ある調査では米国の成人の47%が「少なくとも週に1度はベジタリアン向けの食事を食べる」と答えている。