移民法を専門に25年以上の実績を持つ弁護士の著者が、近年厳しくなった就労ビザの申請について説く、日系企業やビジネスマンの必需本。日本の権威ある渥美坂井法律事務所からも特別加筆されている。
史上初、全編日本語ビザガイド
年々プロセスが複雑化し、取得までに多大な時間を要する米国のビザ。重要なビザ・カテゴリーをそれぞれ分かりやすく、読みやすく説明した書籍が「米国ビジネス・ビザ 取得ガイダンス」だ。同書は米国で長年にわたり移民法の分野で活動してきた弁護士のC・スティーブン・ホーン氏による著書である。米国広しと言えども、日本語で書かれた〝唯一〟の貴重な手引き書で、米国に拠点を構える日系企業にとって必要不可欠なビザ取得をサポートする一冊となるだろう。
法律の知識が無くてもわかる!
法律の専門書と聞くと、「難しくて取っ付きにくい」「法律の知識がないので読んでも理解できない」と思う人も多いかもしれないが、同書は法律の専門書でありながら、法律の初心者でもわかりやすく説明されているのが最大の特徴。専門用語や複雑な言い回しをできるだけ避け、普段法律に触れ合うことのない人でも受け入れやすい表現を用いて、非移民ビザに関する問題を解説している。また、必要に応じて頻出する用語や文章は英語でも表記されており、無用な混乱や誤解を招かないようしっかりポイントを押さえている。
ビザの取得にぐっと近づくハウツーと豊富な資料
申請資格や手続きなどのイロハから、各種就労ビザ(例えばEとH―1B)の比較と特色、審査に通りやすい条件の詳細、さらには、なぜ日本の米国大使館・領事館ではより審査が厳しくなるのか、世間でよく誤解されて浸透している〝通説〟までを広く網羅している同書。このように、就労ビザに関して知っておくべき事項を明瞭かつ簡潔に解説することは、個人や企業を含む数多くの日本人クライアントのビザ取得を手助けしてきた同氏であるからこそ、なせる技。
後半には資料として、申請時の各種サンプルレターや関係当局からの返答の見本が添付されており、難解なビザの仕組みを理解するためのツールとして大いに役立つ。ケーススタディでは実際に起こりうる問題に対する解説と、どのように解決していくかが著されているので、これから申請手続きをする人、大使館面接を控えている人には強い味方となる。
私たち外国人が米国で働くにあたり必要不可欠なビザ。米国で活動する企業において、社員のビザ取得は会社の経営状況を大きく左右する問題でもある。知り合いの経験談やうわさ話に惑わされ、米国で働くチャンスを逃してしまう人もいるが、取得できるビザの種類は個人のスキルやバックグラウンド、また会社の事業内容によっても異なるため、どこかで聞いた情報を鵜呑みにせず、専門家の知識を参考にしたい。多種あるビザの特徴や内容を正しく理解することは、就業の可否に直結するビザ選択の際の大きな助けとなる。
加えて、熟練の弁護士が記すアドバイスにより、経営職、管理職または専門職を問わず、会社にとって必要不可欠な人材のビザ取得が可能になるだろう。
同書を複雑なビザの種類と問題を理解する手引き書として活用することで、今後の明るい未来が切り開けるはず。知って得し、知らずに損するビザの問題解決のため、まずはこの一冊を手に取ってみては。
※法律、政府の関連方針はすでに変更された規定が存在する可能性もあります。※ビザ申請にあたっては必ず弁護士からアドバイスを得ることを推奨します。
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