ニューヨーク州で多数の生徒が、14日から始まった3年〜8年生を対象とした州統一試験の英語の試験をボイコットした。
正確な数は把握されていないが、州内の統一試験反対者、保護者のグループ、学校職員によると、昨年よりも6万人以上多い生徒が試験を拒否したもよう。フェアポート・セントラル学区の教育長は、州内の推定30万人以上、またウエスト・セネカ学区では2976人の生徒の70%にあたる2074人が抗議を行った。
ブルックリン区ホーラムヒルの公立第261校の生徒の保護者は、同校の817人の生徒の66%以上が試験を受けなかったとし、「同試験が生徒や教師を評価するのに公平で正確な方法だと証明する有力な証拠はない。試験を重要視することは、有意義な学習と評価を妨げる」と批判している。また別の保護者は、「教師は職を失わないために、試験成績向上に重点を置いた授業を強いられ、結果的に生徒にとって面白くない授業になっている」と話している。
教師の評価に試験成績を重視するという法案を州議会が可決して以来、州の教職員労働組合は反試験運動への支持を開始している。州の受験資格者は110万人で、試験を受けなくても罰則はない。英語の試験は16日までで、数学の試験は来週実施される。