Published by
共同通信
共同通信
2013年に熊本県立高3年の女子生徒がいじめを受け自殺したとして、遺族が県と同級生8人に損害賠償を求めた訴訟で、熊本地裁(中辻雄一朗裁判長)が今年5月、関与した生徒の氏名の開示を県に命じていたことが17日、遺族代理人などへの取材で分かった。県は不服として福岡高裁に即時抗告した。遺族側は、開示されれば賠償請求先を再検討する方針。
遺族代理人などによると、県の第三者委員会は15年1月にまとめた調査報告書で、いじめに関与した生徒の名前を黒塗りにしていた。遺族側は独自に関係者から聞き取って関与した可能性がある生徒8人を特定し、21年5月に提訴した。