MTA(ニューヨーク州の都市交通局)が20日に発表した最新の調査によると、2013年〜14年にかけて、市内ではマンハッタン区以外の行政区で乗客数の伸びが大きく、中でもウィリアムズバーグ南側のマーシー駅で増加数が最大となったことが分かったと、米メディアが伝えた。
市内全体では乗客数の増加率は平均7.8%であったが、同駅ではこの期間で、平日の平均乗客数が23.8%増加し1万457人まで達したという。これにより1日あたり2798人乗客が増えたことになる。またM線全体で見ても、同駅から終点のメトロポリタン・アベニュー駅までの区間の乗客数は6.2%増加した。
今回の調査では、増加数の多かった上位20駅のうち17駅がマンハッタン区以外の行政区の駅で、専門家らは「増加の原因は住宅地開発と経済発展に伴い、人々が地下鉄沿線の外側へと移住しているため」と指摘している。
同じ線でも、マンハッタンにより近く住宅開発が盛んな地域では、特に乗客数の増加が大きいことが分かっており、非営利団体、地域計画協会のリチャード・バローン氏はこの傾向について「L線では、マンハッタン手前のベッドフォード・アベニュー駅に到達する前に、既に電車内は大変混雑しており、MTAは他の線も含め本数を増やす必要があることは明らかだ」と話している。