鑑定留置1月10日まで短縮

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共同通信
山上徹也容疑者=2022年7月

 安倍晋三元首相銃撃事件で、奈良地裁は18日、殺人容疑で送検された山上徹也容疑者(42)の鑑定留置を来年2月6日まで延長すると認めた奈良簡裁決定を取り消し、来年1月10日までに短縮すると決定した。簡裁決定を不服とする準抗告を地裁に申し立てていた弁護側が明らかにした。刑事訴訟法の規定で検察側は奈良地裁決定に不服があれば5日以内に最高裁に特別抗告できる。

 弁護側によると、奈良地裁は「責任能力の鑑定作業の中で(容疑者の)生活状況、成育歴などを的確に把握するためには、なお相当程度の期間を要すると認められる」とした。