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共同通信
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森友学園に関する財務省の決裁文書改ざんを苦に自殺した近畿財務局の元職員赤木俊夫さんの妻雅子さんが、改ざんを主導した佐川宣寿元国税庁長官に損害賠償を求めた訴訟は25日、大阪地裁で判決を迎える。国は「認諾」をして訴訟を終結させた。公務員個人の賠償責任を問うハードルは高いとされる中、雅子さんは「正義から逃げないで」と訴える。
「これが財務官僚王国。最後は下部がしっぽを切られる」。俊夫さんは手書きの遺書にそう記して2018年、自ら命を絶った。
訴訟では「公務員が職務で他人に損害を加えた時は国が賠償責任を負う」とする国家賠償法の規定が適用されるかどうかが争われた。