マレーシア総選挙、連立が焦点に

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共同通信
20日、マレーシアの首都クアラルンプール近郊で記者会見するアンワル元副首相(共同)

 【クアラルンプール共同】19日投開票されたマレーシア下院総選挙(定数222人、小選挙区制)の大勢が20日判明し、三つどもえで争った主要な政党連合がいずれも単独過半数を確保できなかった。国営ベルナマ通信が報じた。今後は東部ボルネオ島の地域政党などを含めた連立交渉が焦点。政治的に不安定な状況が続く可能性がある。

 アンワル元副首相の野党連合「希望連盟(PH)」は改選前より議席数を減らしたが、最多議席を獲得する見通し。アンワル氏は開票後「政権を担う準備は整っている」と強調した。ただ華人中心の政党を含むPHに忌避感を示すマレー系政治家も多く、交渉は難航しそうだ。