ニューヨーク市の監査官スコット・ストリンガー氏が23日に発表した調査内容によると、郊外からマンハッタンへ通勤する人を運ぶエクプレスバスのうちおよそ30%が遅延していることが分かった。米各メディアが伝えた。
2013年秋に運行された645件を対象にした調査によると、定刻に発車したのは全体の69%で、その他は定刻よりも早い、もしくは遅い出発だった。また、スタテン島のエクスプレスバスが最低評価を受け、定刻に出発したのは全体の64%にあたる60本だった。「市内で働く人々、特に中心地よりもかなり遠方から通勤する人にとってエクスプレスバスは重要である」とストリンガー氏は述べている。
調査ではバスの出発点から終着点までと、マンハッタン内での出発点と終着点の時間を調べ、エクスプレスバスの早着もしくは遅延が利用者に最大28分の待ち時間を与えていることも分かった。 ニューヨーク州の都市交通局(MTA)はバスの定刻運行よりも、バス停での利用者の待ち時間が重要であるとしており、広報担当のケビン・オルティス氏は「利用者はバスの定刻運行よりも、運行自体をしているかを懸念している。また渋滞や道路状況による不可抗力による遅延もある」と述べている。