22日、1人の少女の夢が叶った。幼いころから憧れたブロードウェーの舞台に立つという夢。それは当初思い描いたものとは少し異なるものだったが、彼女の両親は、娘の夢が叶った瞬間を固唾を飲んで見守った。
ジョージア州のカイリー・ミヤーズちゃん(当時12)は、2014年11月に1つの白黒ビデオ作品を製作した。「Get Wind of This」という作品の中で、風に彼女のブロンドがなびくが、再び風が吹くとかつらだったそれは飛んでいく。そして、小児がんへの支援を訴えるというものだ。
昨年春カイリーちゃんは非常にまれな骨のがんの一種、ユーイング肉腫と診断された。幼い少女の夢を知ったブロードウェー関係者が彼女のサポートに乗り出し、端役ではあるが大舞台「アラジン」で念願のデビューを果たす予定だった。
しかし両親がニューヨークへのチケットを予約した矢先の今年2月、彼女の病状は悪化。旅程はすべてキャンセルされ、13歳の誕生日を迎える直前であるデビュー予定日だった次の日、彼女は帰らぬ人となった。
水曜日、タイムズスクエアの1番大きなスクリーンに彼女のビデオ作品は映し出され、彼女は永遠の「スター」になったのだった。