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共同通信
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【台北共同】台湾の各メディアは30日、中国の江沢民元国家主席の死去を速報で伝えた。聯合報(電子版)は、江氏が90年代に故李登輝総統と中台関係を巡って、激しい政治的駆け引きを繰り広げたと紹介した。
中台は90年代初めに水面下で接触し、93年には中国側の窓口機関、海峡両岸関係協会会長と台湾側の海峡交流基金会理事長がシンガポールで会談。このころ双方が中台は不可分の領土だとする「一つの中国」を確認したとの指摘もある。
だが、95年の李氏訪米と96年に実施された初の総統直接選挙に江氏は激怒。中国軍が台湾近海で演習をし、米国が空母を派遣した台湾海峡危機が勃発した。