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21日、昼過ぎのミッドタウン。オフィスワーカーもデリバリーボーイもドアマンも、皆仕事の手を止めて外に駆け出す。会社を休んで準備万端に待機する人の姿もある。これを逃したら次は何十年も先。急げ、急げ。日食の様子を一目見ようと、ニューヨーカーたちは観測用メガネやお手製のピンホールカメラ越しに太陽を探すも、あいにくの曇り空。人々の顔には不安の表情も浮かぶが、雲が途切れた隙間から月に隠れる太陽が顔を出すと、歓声が上がった。
米国で38年ぶりに観測された皆既日食。ニューヨーク市から見ることができたのは最大約70%の部分日食だったが、約1時間にわたり、大都会の喧騒の中でも自然の神秘が人々を魅了した。
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