4月26日〜5月3日にかけて行われた安倍首相の米国訪問に合わせ訪米していた与野党の超党派議員らの一部が5日、ジャパン・ソサエティーで講演会「21世紀における日本の新たな役割」を行った。
司会には、在日本大使館での勤務経験もある知日派のジョージ・パッカード米日財団理事長を迎え、パネリストは自民党の岩屋毅氏(元外務副大臣、自民党安全保障調査会元会長、衆議院議員)、 西村康稔氏(内閣府副大臣(経済財政政策担当)、衆議院議員)、 小野寺五典氏(元防衛大臣、衆議院議員)。民主党からは玄葉光一郎氏(元外務大臣、衆議院議員)、長島昭久氏(元防衛副大臣、野田内閣総理大臣補佐官(外交および安全保障担当)、衆議院議員)の5人が議論した。
講演では、米政界やメディアからも好評だった、日米防衛協力のガイドライン改定やTPP問題、国際社会で影響力を増大する中国への対応から日本国内で女性の活躍が増していることなど、議題は多岐にわたった。野党議員からは「安倍首相の評価が高く、訪米成功は素直に喜ばしい。一方で、反論すべきは反論し議論していく」と、是々非々の立場で協力していく姿勢を強調していた。
会場には日米関係者が多数足を運び、混迷を深める中東問題やウクライナ問題についても質問がおよび、濃密な議論が展開された。
訪れたニューヨーク市在住の日本人男性(31)は「国際社会における日本の役割、日米同盟の重要さを改めて知ることができた良い機会だった」と語った。