自由の女神が立つリバティ島北側にあるエリス島の博物館がこのほど改装工事を終え、展示内容を一新して今月20日にリリューアルオープンすると発表した。
エーエム・ニューヨークによると、新しい展示は「ピープル・オブ・アメリカ」と題され、まず入り口では対話式の大きな球状のビデオによって、移民の歴史を氷河時代にまでさかのぼり学習できるようになっており、次に植民地時代から1980年に至るまでのニューヨークの移民の歴史が展示されている。
さらに今回新しく加わったコーナーが「エリス島以後の移民」で、ここでは空港施設を模した展示を見学しながら、現代の移民の状況が学習できる。
エリス島は65年に米国立公園局が買い取り、その施設は90年に、移民に関する数々の品物や文書などを展示した博物館となった。
しかし2012年のハリケーン・サンディにより同島と博物館は大きな被害を受け、一年間の閉鎖を余儀なくされたうえ、その後の改築工事も遅延のため2年もの時間がかかり、今月やっとオープンにこぎつけたという。
自由の女神・エリス島基金のスティーブン・ブリガーニ氏は「新しい博物館には毎年200万人の来訪者が予想される」と話している。