ウクライナ南部の原発撤退検討か

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共同通信
ウクライナ南部にあるザポロジエ原発(ロイター=共同)

 ロシアの独立系メディア「メドゥーザ」は2日、プーチン政権に近い複数の消息筋の話として、ウクライナが同国経由のロシア産原油と天然ガスの欧州向けパイプライン輸送を保証した場合、引き換えにロシアがウクライナ南部ザポロジエ原発から軍を撤退することを検討していると報じた。

 ロシアは2月の侵攻開始後もウクライナ領内のパイプラインを通じ原油などを欧州に輸出している。

 消息筋は、原油とガスの輸出は「国家財政に重要だ」と説明したという。メドゥーザは、欧州連合(EU)が今月5日から海上輸送のロシア産原油に取引価格上限を設けることも、ロシアに譲歩を促していると伝えた。