Published by
共同通信
共同通信
ハンセン病患者とされた男性が隔離先の特別法廷で死刑判決を受け、1962年に執行された「菊池事件」で、遺族が昨年4月22日に熊本地裁に再審請求をしていたことが4日、分かった。男性の死刑執行60年に合わせた集会で弁護団が明らかにした。弁護団によると、請求は受理された。
男性は、52年に熊本県内の村の元職員を殺害した罪に問われ、無罪を主張したが死刑判決が確定。3回の再審請求も退けられ、62年に執行された。
特別法廷での審理が憲法違反かどうかが争われた国家賠償請求訴訟の判決で、地裁は20年2月、請求を退けたが、事件の審理は違憲と判断。判決は確定した。