刑務所にとどまるために 裁判延期企む受刑者

 13日付けのデイリー・ニュースによると、ライカ―ズ刑務所の受刑者が、司法制度を故意に妨害するなどして同刑務所に長くとどまり、この費用としてニューヨーク市民の税金が使用されているという。
 同刑務所は本来、裁判を待つ間の被告人や1年以下の禁固刑を科された受刑者を一時的に収容するための施設であるが、過酷な長期刑務所への移送を避けるためや、同刑務所がアップステイトの刑務所よりも家族や友人宅に近いため面会に便利といった理由で、抗弁や弁護士の変更、裁判所への出廷拒否などを繰り返し、長く居座り続ける受刑者がいるという。また2012年から18回も裁判所への出廷を拒否した受刑者もいた。
 同刑務所の受刑者の平均収監日数は54日間で、これにかかる費用は約2万4840ドル(約297万円)だというが、デイリー・ニュースの調査によると、およそ95人の受刑者が司法制度を悪用し、刑務所に平均1535日間滞在し、平均70万6100ドル(約8430万円)が使用されているという。
 ビル・デ・ブラシオ市長は最近、遅くなっている裁判を迅速に処理し、今後10年間に同刑務所の収監人数を25%削減することを目標とする計画を発表している。

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