春から秋にかけて駐車禁止となるブルックリン区パークスロープにある道路で、交通法規の表示が分かりにくいために多数の駐車違反チケットが発行され物議を醸している。デイリー・ニュースが報じた。
プロスペクトパーク・ウエストと9丁目の角は、春から秋にかけ公園で行われるイベント関連の車両が、荷物の積み下ろしで停車するため、4月1日〜9月30日までの間、完全駐車禁止となる。しかし、これを知らないドライバーが道路に駐車するため、駐車違反の検挙が絶えないという。
道路には白線が引かれ、ほとんどのドライバーは駐車可能道路と勘違いしてしまうといい、また毎週火曜日の午前11時半〜午後1時までの道路清掃の間の駐車禁止を知らせる標識も、それ以外の時間帯なら駐車をしても構わないようにドライバーを錯覚させているという。
昨年、同道路で駐車違反チケットを発行されたブルックリンカレッジのグレッグ・スミスサイモン教授(42)が、市のデータを調べると、昨年4月1日〜9月30日までの間に、罰金115ドルの駐車違反チケットは625通も発行され、市は約7万2000ドル(およそ864万円)の罰金を徴収していた。この結果を地区理事会経由で市運輸局に提出したが、同局は「ドライバーは標識をよく注意すべきだ。交通法規について広く伝えるよう地域理事会と協力する」と対応を渋った。