ニューヨーク市警察(NYPD)のビル・ブラットン本部長は17日、ラジオ局AM970のインタビューで、テロの脅威に備えるため、450人の警官の増員が必要であると訴えた。各メディアが伝えた。
ジョン・キャッチマティディス氏が司会を務める同局のラジオ番組「ザ・キャッツ・ラウンドテーブル」でのインタビューで本部長は、シリアへ行って戦うだけでなく、どの国に住んでいようと警官や政府職員を攻撃するようにと働きかける、ソーシャルメディアを使った「イスラム国」の脅威が著しく増加していると語った。
採用された新しい警官は、市が直面する「イスラム国」による新たなテロの脅威に対応するため、直ちに配属されるという。現在、NYPDにはおよそ3万5000人の警官がいるが、市議会は2016年度の会計予算の中に1000人の警官の増員に充てる予算を計上するよう求めていた。
一方で、ビル・デ・ブラシオ市長が7日に発表した783億ドルの予算案には、警官増員のための予算は含まれていなかった。
本部長は11日に行われた記者会見で、テロ対策には400人の増員が必要であると訴えていたが、今回のインタビューではこれが450人に増加していた。