被爆地広島で核軍縮を議論

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共同通信

 核保有国と非保有国双方の元政府高官や有識者が「核兵器のない世界」への道筋を議論する「国際賢人会議」の初会合が10日、被爆地・広島市で開幕した。11日までの日程で、自由に討議する。開幕セッションには、在任中に現職米大統領として初めて広島を訪問したオバマ元大統領がビデオメッセージを寄せる。

 会議は核廃絶をライフワークとする岸田文雄首相が提唱した。8月の核拡散防止条約(NPT)再検討会議の決裂やロシアによる核威嚇など核兵器を巡る国際情勢が厳しい中、来年5月の先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)に向けて核軍縮への機運を醸成したい考えだ。