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共同通信
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核保有国と非保有国双方の有識者らが核廃絶への道筋を被爆地・広島で議論する「国際賢人会議」は10日、初日の日程を終えた。委員らは、広島県の八幡照子さん(85)から被爆体験の証言を聞いたほか、核廃絶に取り組む非政府組織(NGO)のメンバーら約20人とも意見交換。八幡さんは終了後「一歩でも核廃絶に向けて議論してほしい」と期待した。
委員同士の議論は非公開で行われた。座長の白石隆・熊本県立大理事長は、国際的な安全保障環境の現状や、核軍縮が進まない要因を話し合ったと記者団に説明。「非常に密度が濃かった」と振り返り、来年6月以降に「会議を1、2回開きたい」と述べた。