米パンナム機爆破で男拘束

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共同通信

 【ワシントン共同】270人が死亡した1988年の米パンナム機爆破事件で、米司法省は11日、爆発物製造に関与した疑いで訴追していたリビアの元情報機関員を拘束したと発表した。近くワシントンの連邦地裁で公判にかけられる。欧米メディアが伝えた。

 拘束されたマスード容疑者は爆発物の専門家。先月リビアで武装組織に連れ去られたと地元メディアが報じており、身柄確保の経緯は明らかになっていない。

 事件で米当局は、別のリビア元情報機関員2人を訴追し、オランダで裁判が開かれ、1人は英国で収監後に病死、もう1人は無罪となった。マスード容疑者は米法廷で裁かれる初のケースとなる。