チンパンジーが“人権”求めて 出廷の可能性も?
2匹のチンパンジーの代理人が、基本的人権ならぬ基本的な“猿の権利”を主張し、彼らが現在“捕えられている”とされる大学からの釈放を求め、法廷で争う姿勢を見せていることが27日、分かった。
2匹のチンパンジー、レオとヘラクレスの代理人は、ニューヨーク地方裁判所に嘆願書を提出。2匹が現在暮らしているのはロングアイランドのストーニー・ブルック大学で、同大学はニューヨーク州立(SUNY)となるため、代理人は州へ申し出たとみられる。
代理人によると、「チンパンジーは非常に頭の良い動物。彼らにもどのような暮らしをするか選ぶ権利がある」とし、より自然に近い施設への移送を求めている。
SUNYの代理人である州弁護士は、まず第一に、ニューヨーク地方裁判所でなく大学のあるサッフォーク群地方裁判所の管轄内事案であるため、嘆願書は却下されるべきで、第二に、猿に人のような権利を認めないと他の裁判所が同意すれば却下すべきと述べている。
現在のところ、2匹のチンパンジーたちが出廷する必要はないという。