陸自での日常的性被害、口止めも

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共同通信

 防衛省は15日、元陸上自衛官の五ノ井里奈さん(23)に対する性被害の問題で、調査で確認した事実関係を明らかにした。五ノ井さんは所属していた中隊の隊員から日常的に抱きつかれたり、格闘の技をかけられたりした。昨年6月と8月には訓練中の演習場で胸を触られるなどしたが、五ノ井さんから訴えを受けた中隊長は「訓練優先」と多忙を理由に十分な調査をしなかった。

 防衛省の調査結果によると、昨年6月の被害は演習場で野外宿泊を伴う訓練中に。夜間にテント内で3人が無理やり胸を触り、うち1人はキスをした。五ノ井さんの異変を感じた隊員が中隊長に報告したが、十分な調査をしなかった。