首相、日米防衛指針の改定提起へ

Published by
共同通信
想定される日米共同対処のイメージ

 岸田文雄首相は、来年1月に見込むバイデン米大統領との首脳会談で、自衛隊と米軍の役割分担を定めた日米防衛協力指針(ガイドライン)の改定を提起する方向で調整に入った。両首脳が外務・防衛担当閣僚に作業開始を指示する考え。反撃能力(敵基地攻撃能力)発動時の共同対処を盛り込む。改定が実現すれば15年以来。関係者が15日、明らかにした。政府は16日に反撃能力保有を記した国家安全保障戦略など安保関連3文書を閣議決定する方針だ。

 首相は米ワシントンで会談を実施したい意向。防衛費の大幅増や日米同盟強化などを3文書に盛り込んだと伝え、防衛力向上に着実に取り組む決意を示す。