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共同通信
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東京電力福島第1原発事故による全町避難が解消した福島県双葉町に移住した劇作家谷賢一さん(40)の新作「家を壊す―他、短編―」の通し稽古が15日、同県南相馬市の劇場「Rain Theatre」で行われた。原発事故の被災者取材を基にフィクションとして再構成した朗読劇と演劇の二部構成で、人がいなくなった町の姿や住民の葛藤を描く。
同劇場で16~19日に5公演が行われ、出演は俳優の南果歩さん、市川しんぺーさんら。通し稽古ではシリアスな場面を情念を込めて演じた。
福島県石川町出身の谷さんは原発誘致から事故までの歴史を描いた「福島三部作」で岸田国士戯曲賞を受賞した。