コロナ検査キット無料配布再開
ホリデーシーズン前に感染拡大で、米政府
米連邦政府は14日、新型コロナウイルス感染を調べる家庭用検査キットの無料配布を再開すると発表した。来週から米郵便公社(USPS)が配布する。15日、ニューヨーク・タイムズが伝えた。
ホリデーシーズンを前に、新規感染者は過去2週間に55%増加。入院患者は同20%、死者は同65%増えている。インフルエンザやRSウイルスの蔓延も重なり、医療機関の病床逼迫の懸念が高まる。政府は今年9月までに検査キット6億個を無料配布した後「財源不足」を理由に中断していた。最近の急速な感染拡大の中、政府への批判が高まり「冬の感染対策」の一環として無料配布再開を決定した。財源は昨年成立した米国救済計画法(ARPA)の予算1.9兆ドルの中から捻出する。
現在蔓延しているのはオミクロンの派生株「BQ.1」「BQ.1.1」。米国内の感染の3分の2を占め、免疫をすり抜ける性質が強いとされている。政府は9月に導入した改良型追加接種(ブースター)を推奨している。ただし市民の反応は鈍い。ブースターを受けたのは5歳以上の米国人の14%、65歳以上の高齢者でも3分の1に過ぎない。
検査キットの申し込みはhttps://www.covid.gov/testsまで。健康保険や高齢者向け医療保険制度(メディケア)を通じても入手できる可能性がある。
→ 最新のニュース一覧はこちら←