ロシアの主張は盛り込まれず

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共同通信

 【ジュネーブ共同】生物兵器禁止条約(BWC)の運用検討会議が16日、スイス西部ジュネーブで閉幕し、米国がウクライナで生物兵器開発を支援しているとのロシアの主張は最終報告書に盛り込まれなかった。ロシアは同様の主張を国連安全保障理事会でも行い、調査を求める決議案を提出したが、賛成はロシアと中国だけで11月2日に否決されていた。

 今回の会議でロシアは、ウクライナでの検証作業を行う委員会の設置も主張していたが、こうした点も最終報告書には盛り込まれなかった。一方、各国の条約順守状況の検証手段などについて協議する作業部会を設けることは決まった。