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共同通信
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漫画「はだしのゲン」の作者で被爆者の中沢啓治さんが73歳で亡くなって10年となる19日、晩年の中沢さんが自身の半生を語る映像作品「はだしのゲンが見たヒロシマ」の上映会が広島市内のカフェで開かれ、参加者が中沢さんをしのんだ。
中沢さんは6歳の時に爆心地から約1.2キロで被爆した。父、姉、弟が犠牲となり、原爆投下当日に生まれた妹も数カ月後に亡くなった。戦後、漫画家として原爆や戦争をテーマにした作品を多く手がけ、広島市内の病院で2012年12月19日に肺がんで死去した。
作品では中沢さんが、被爆当時の自宅があった場所などを巡りながら思いを語る。