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共同通信
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【ジュネーブ共同】世界貿易機関(WTO)の紛争処理小委員会(パネル)は21日、米国向けに輸出される香港製品に「香港製」ではなく「中国製」と表記することを義務付けた米国の措置は、WTO協定違反だと結論付ける報告を公表した。
香港で国家安全維持法が施行されたことを受け、米国は2020年9月に今回の措置を実施。香港は、米国は他国に対し「香港製」のような地域名表記も一般的に認めているため、不公平としてWTOに提訴していた。
パネルは、米国が措置の根拠としたWTO協定の適用除外となる「国際関係の緊急事態」に今回は相当しないと指摘した。パネル報告は一審判決に当たる。