リセ・ケネディ日本人学校 Lyceum Kennedy Japanese School

校長 新元 良一

校長 新元 良一

 謹んで新年のお慶びを申し上げます。

 フランス人学校として1964年に創立された本校は、1989年、日本人学校が併設されました。それ以来、経験豊富な職員によるきめ細やかな指導、目の行き届いたケアは、グランドセントラル駅に近い利便性のある立地とともに、保護者の皆様からこれまで高い評価をいただいてまいりました。


 平日の全日制は3歳から5歳の幼児部、土曜課程は幼児部から中学部、高校部で構成される本校は、日本人学校の創立者で、リセ・ケネディ国際学校の理事長でもあった故園田幸司博士が掲げた、次の教育理念を現在も継承しています。

 「現代の国際社会に最も必要とされているのは教育の充実であると確信し、また真の国際人とは優れて自国の文化・言語に通じていなければならない」


 国際社会は常に変動します。ことに新型コロナ感染により、多方面でこれまでとは違った考え方、発想が求められ、それは教育にもあてはまります。そして新しい時代を迎えた今だからこそ、アイデンティティという原点を重要視しつつ、多様な環境のなかで足場を見つけ、子どもたちの成長を促す園田博士の教育理念が活かされる、と思わずにはいられません。

 皆様のご支援により築き上げられた伝統を受け継ぎながら、本校は時代に応じた取り組みにも邁進していく所存です。今後とも、どうかよろしくお願い申し上げます。

 

保護者代表 ブラタニーナ 欣子

保護者代表 ブラタニーナ 欣子

 最初は夏休み1週間だけのトライアルのつもりでした。上の子が4歳の時、サマーキャンプへ試しに行かせてみたのが始まりでした。生後3か月から、ナニーさんに英語で面倒を見てもらっていた娘の日本語力はそれまで皆無でした。私との会話もすべて英語でした。1週間サマーキャンプに通った後、娘が日本語で私に話しかけてきたときの驚きは今も覚えています。その嬉しい驚きを契機に土曜補習校に娘たちを通わせはじめ、 年経ちました。毎週、 日本人学校に行きたくない という娘達と戦い、 一体誰の宿題だぁ!と思いながら夜に宿題を手伝う日々でした。しかし、上の子が中学3年生を卒業するという時期になり、リセ・ケネディに通う努力を子供たちと一緒にしてきたことが、かけがえのないものに思えるようになりました。

 娘達は、語学、文化、友達、色々なものをリセ・ケネディからもらいました。でも 娘と一緒に取り組む機会をもらえた私が一番、与えてもらったのかもしれないとつくづく思います。

 

タグ :