路上でビール飲み5人起訴 軽犯罪の非犯罪化条例案進む中

ブルックリン区で5月31日、路上でビールを飲んでいた男5人が逮捕、起訴されたと各メディアが伝えた。
 エマニュエル・ベレツ被告(22)と他4人の犯罪組織のメンバーは同日午後4時ごろ、同区サンセットパークの48丁目と5番街にあるビルの前で、ボトル入りのビールを飲んでいたところ、ニューヨーク市警察(NYPD)の警官2人から身分証明書の提示を求められたという。
 ベレツ被告はその場からそっと立ち去り、持っていた銃を隠そうとしたが、警官の1人に目撃され逮捕された。ベレツ被告は、ナイフを所持していたもう1人の男と共に、武器不法所持で起訴された。また、他の3人も栓の開いた酒類を屋外で所持していた罪で起訴されている。
 市議会議長のメリッサ・マーク=ビベルト氏は、夜間の公園への立ち入りや立ち小便、自転車での歩道の走行などの軽犯罪を処罰の対象から外すという条例案を提出し、議会とNYPDとの間で論争を呼んでいる。
 屋外での栓の開いた酒類の所持は非犯罪化が求められているものの、軽犯罪に含まれており、この条例案が可決された場合、警官は今回のような軽犯罪での逮捕、身元調査、身分証明書の提示を求めることができなくなる。