避妊具の使用法を高校で実演 9月より保健の授業で
ニューヨーク市教育局(DOE)は1日、9月の新学年度より、市の高校の授業で人形を使ったコンドームの使用方法の実演を開始すると発表し、各メディアが伝えた。
現在、市の公立高校では、必須科目である保健の性教育の授業でコンドームについて教えてはいるが、使用方法を具体的に実演することは禁止しており、生徒が看護師のいる保健室または管理エリアへ赴き、授業とは別に実演講習を受けることが義務付けられているという。
市の中学および高校では、2011年から性教育が義務付けられ、コンドームの無料配布も行われてきた。DOE広報担当のジェイソン・フィンク氏は、「これまで行われてきた実演講習により、コンドームを使用する生徒の数が増加した。保健の授業でこれを実施できれば、医学的にも正確な情報を教えることができ、生徒たちの健康の保持に役立つだろう」と語った。
各区の学区長は5月中旬に方針変更を知らされ、現在各校の校長に伝達中であるという。保護者や生徒、職員らは、新方針について複雑な心境だが、その他の性教育のクラスと同様に、保護者は子どもが同クラスに参加するかどうかは選択可能。
市のすべての学校が同実演を授業に取り入れるわけではなく、現時点では実施する学校の数も明らかにされていない。