クイーンズ区選出の民主党ニューヨーク州議会下院議員ニリー・ロジック氏は3日、同州のプロスポーツチームのチアリーダーに適正な賃金を支払うよう求める法案を提出した。
バッファロー・ビルズやニューヨーク・ニックス、ブルックリン・ネッツなどのチアリーダーや、ダンスチームのメンバーの多くは、州労働法の適用を避けるためにチームの正規雇用ではなく個人事業主として契約しているという。
同法案では、これらのチームに州で定められた最低賃金8.75ドル以上をチアリーダーたちに支払うよう求めている。ニュージャージー・ジェッツやバッファロー・ビルズなどの米フットボールリーグ(NFL)のチアリーダー5グループが適正な賃金を求め起こした訴訟が、この法案提出の端を発した。
2014年5月にジェッツのチアリーダーが起こした訴訟によると、同チームは原告の女性に試合当日の報酬として150ドルを支払っただけで、練習に参加した3週間は無給だったという。
シンシナティー・ベンガルズやタンパベイ・バカニアーズ、オークランド・レイダースにも、同様の訴えがされており、バカニアーズとレイダースは、チアリーダーに最低賃金を支払うことで和解している。