米国東部にある名門女子大学、セブン・シスターズの1つであるバーナード大学が、性転換して女性になった男子生徒の受け入れを開始することを4日、発表した。
性転換したトランスジェンダー生徒の受け入れは、近年多くの女子校が直面している課題で、バーナード大学の運営委員会は教授や生徒、卒業生、および在校生の保護者などと共に数年間議論を重ねた結果、「出生時の性別にかかわらず、自身を女性と称するすべての学生を受け入れる」と決定した。
これにより、男性として生まれながらも性転換手術を受け女性となった学生には出願資格が与えられ、また、在学中に女性から男性へと性転換した学生はそのまま同大学で学び続けられることも決められた。なお、女性として出生しながら性転換を経て男性となった者や、自らを女性でも男性でもないとする者に出願資格は与えられない。
トランスジェンダーの受け入れや資格の設定については議論が過熱しており、同じくセブン・シスターズのスミス大学やウェルズリー大学などが、バーナード大学と同様の方針をとっている。
一方で、この問題に率先して取り組んできたことで知られるマウント・ホリオーク大学のリン・パスクゥレーラ学長は、「女性として生きたことがあるすべての人を歓迎する」との方針を示している。