国債支払利子2倍に

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共同通信
10年物国債の表面利率の推移

 財務省が来年1月に発行する10年物国債の入札で、国債の買い手に支払う利子の割合を示す「表面利率」を現在の2倍に引き上げる方針を固めたことが26日分かった。日銀が金融緩和を修正して実質利上げに動いたことを踏まえ、現在の年0.2%から0.4~0.5%へと引き上げることを検討。市場の長期金利の動向をぎりぎりまで見極め、年明けに最終判断する。

 0.4%以上に設定するのは2015年11月以来7年2カ月ぶり。国債を投資家に安定的に買ってもらうには表面利率を市場金利に合わせて上げる必要があるが、その分だけ国の利払いが増え、財政を圧迫することになる。