ポスト岸田、存在誇示に腐心

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共同通信
昨年12月、東京都内で講演する岸田首相

 自民党の「ポスト岸田」と目される候補が、存在感誇示に腐心している。茂木敏充幹事長、河野太郎消費者担当相は世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題で前面に立ち、政権を支えながら機会をうかがう。岸田派ナンバー2の林芳正外相は外交で実績を積み上げたい考え。高市早苗経済安全保障担当相は防衛費増額に伴う増税に反対し、安倍派や保守系のつなぎ留めを狙う。

 茂木派領袖も兼ねる茂木氏は、次期自民総裁レースの有力候補とみられている。昨年の臨時国会では、旧統一教会問題の被害者救済法成立に向け与野党幹事長らとの協議を主導。能力の高さを見せつけた。