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共同通信
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【北京共同】フィリピンのマルコス大統領が3日、昨年6月の就任以来、初めて中国を訪問した。ドゥテルテ前大統領の外交路線を軌道修正して米国との同盟関係を強化しつつ、南シナ海問題で中国に譲歩しないと明言してきた。中国の海洋進出で軍事的緊張が高まる中、誤算や誤解を避けるため、外交当局間の直接対話開始で合意を目指す方針だ。
マルコス氏は4日の習近平国家主席との首脳会談で、南シナ海での自国の主権を主張した上で、対話による解決を促す見通し。3日、マニラで出発前に「両国の人々の平和と発展」のため関係強化を目指すと演説した。習氏も「友好的な話し合い」を訴えている。