ブロンクス区で10日、元恋人の女性に銃を発砲しようとした男をニューヨーク市警察(NYPD)の警官が射殺する事件が起きた。
男が女性に銃を突きつけているとの通報を受けた警官が同日午前8時ごろ、同区マウント・ホープ近くのアパートに駆けつけると、アイジア・ハンプトン容疑者(当時19)が部屋の中を歩き回っていた。
警官が部屋から出てくるように呼びかけると、ハンプトン容疑者は寝室に逃げ込みドアを閉め、立てこもった。すると中から女性の悲鳴が聞こえたため、2人の警官がドアを開けて中に入ると、ハンプトン容疑者は以前交際していた女性(19)の喉を背後から腕で絞め、頭部に銃を突きつけていたという。女性が逃げ出すと、ハンプトン容疑者は女性に向け3発以上撃ったが、いずれも女性には当たらなかった。
その後、ハンプトン容疑者が警官に銃を向けたため、警官が発砲。容疑者は、搬送先のセント・バーナバス病院で死亡した。被害者の女性も同病院に搬送され、肩のかすり傷と顔面のあざの手当てを受けた。
ハンプトン容疑者には強盗罪の前歴があり、昨年刑務所から出所したばかりだった。