マンハッタン区で暴行事件多発 アジア人女性ばかり

 10〜12日にかけ、マンハッタン区でアジア人女性ばかりが狙われる暴行事件が3件起き、警察は同一の犯人によるものとみて、捜査を始めていたことが分かった。
 最初の事件が起きたのは、10日午後4時ごろ。女性(35)が、ローワーイーストサイドのグランド通りで男に突然顔を殴られたという。その後、男は女性と会話をしようとしたが、女性がこれを無視。一旦男はその場からいなくなったが、数分後には何か固いものを入れた白いプラスチック袋を手に戻り、その“武器”で再び女性を殴りつけたという。女性はニューヨーク・ダウンタウン病院に搬送された。
 第2の事件は、同日午後8時ごろ起きた。東30丁目とパーク街を歩いていた女性(29)が突然、第1の事件と同様の武器で男に顔を殴られた。女性は、NYU病院に搬送された。
 3番目の事件は12日早朝、女性(34)が東60丁目と2番街を歩いていたところ、同じ武器で額を殴られ、女性は近くの病院に搬送された。
 いずれの女性も既に退院しており、命に別条はない。ヘイトクライムの可能性もゼロではないこの事件、いつ被害者になるか分からない危険がひそむ街に住んでいることを忘れてはならない。